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指標漂着物の特徴(カキ養殖用パイプ)
画像:カキ養殖用ワッシャー等、図:最大漂着密度 カキ養殖用パイプ(以下カキパイプと称する)は,瀬戸内海海岸で特に多数漂着している品目で,2002年度の国際海岸クリーンアップキャンペーンの結果では,日本国内(水際)で回収された10,711本の89.1%(9,544本:全体に占める割合9.5%,瀬戸内海順位63アイテム中3位)を占めました。
 カキ養殖用パイプは,カキ幼生を付着させたホタテ貝殻の間隔をカキの成長に伴って広げるために用いられるポリエチレン製パイプ(直径13mm,長さ20−150mm)で,同ホタテ貝殻を吊るす針金の一番下の部分を止めるポリエチレン製ワッシャー(カキ養殖用ワッシャー:直径28mm,厚さ2mm)とともに,カキ養殖が盛んな広島湾を中心に大量に使用されています。
 過去の広島湾での微小(2mm以上)漂着ごみ調査の結果,パイプとワッシャーを合わせた最大漂着密度は,広島県江田島北東部の819個/uであり,10mm以上のプラスチック類で最も多くなりました(右図参照)。
 モニタリング調査では,主に瀬戸内海西部を起源とする海洋ごみの時系列変化を求めるために利用します。
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