26-21
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活動名称
中津干潟におけるアオギスの生態調査(大分県)
団体名称
特定非営利活動法人 水辺に遊ぶ会
連絡先
〒871-0024
大分県中津市中央町2-8-35
TEL:070-5489-7679
FAX:0979-22-5823
Email:mizube1999@yahoo.co.jp
URL
http://mizubeniasobukai.org/
活動の概要
● 趣 旨
豊前海のアオギス(環境省絶滅危惧種TA)の調査を行うことで、生息状況や食性、生態などの概要を把握し、アオギスの保護へとつなげることを目的とする。
● 内 容
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ヒアリング調査:漁業者・釣り人にアオギスについて聞き取り調査した
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捕獲調査:漁業者・釣り人からアオギスを入手、計測(体長・胴回り・重量)、消化管内容物の同定を行った
● 実施日
平成26年5月〜平成27年3月
● 実施場所
中津干潟(大分県中津市沿岸)
● 実施結果と成果
調査により下記の事項が推測された。
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中津干潟に生息するアオギスは、河川の汽水域から、干潟の先端までの広範囲に生息する。海水温が著しく変化する夏季と冬季には、干潟の沖に留まり、春と秋には、満ち潮に乗って河口域に上ってきて、引き潮と共に沖に下るという習性がある。
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消化管内容物に見出された餌生物はほとんどが、干潟に巣穴を掘る、もしくは表層部に浅く潜るなどして生活している底生生物で、水中を泳ぎまわる魚類や水中を漂うプランクトン類、遊泳性のエビ類などは見出されなかった。
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汽水域から沖合の干潟まで、そして底質も砂質から泥質までを幅広く利用して採餌・生活していると考えられる。
餌生物の観点から見ると、アオギスが生息する条件として「干潟」は必要不可欠な要素であることが明らかとなった。
また、漁業者と釣り人に行ったヒアリングでは、アオギスの生態を的確に指摘する内容が多く、地域の人々が持つ経験知の重要性を感じられた。
(助成額:22万円)
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