活動の概要

● 趣　旨
阪神間でも有数の海水浴場であったこの浜も、高度成長期に水質悪化で遊泳禁止になったが、阪神間に残された貴重な自然海浜である。その浜も放置しておくと漂着ゴミや投棄ゴミがたまり、砂浜には雑草が生い茂り、子供には危ない、汚い、近寄るなと教え、市民から忘れ去られてしまう。
多くの市民・利用者に、自然環境の重要さを理解･共有し誇りを持ってもらい、広く憩いの場にするために、ゴミの回収などの清掃活動と浜の除草活動などの環境保全活動を行う。
● 内　容
・雨天を除く毎朝漂着ゴミや投棄ゴミの清掃活動を行い、ゴミがゴミを呼ぶ悪循環を断ち切る。
・毎日曜日AM10～12時に砂浜の除草活動と、既に草地化した区域は雑草の刈り取りや枝打ちの環境維持活動を行う。
・４～10月の毎月末の日曜日に遊びを通しての親子環境学習と、投棄されたバーベキューの炭ゴミを拾い集めてダンベル代わりにして里浜健康体操を行う。
・近隣小学校2校（浜脇・香櫨園）の3年生児童に対する環境出前講座を行う。
● 実施日
平成２４年４月１日～平成25年3月31日
● 実施場所
（夙川河口に広がる）御前浜・香櫨園浜　（兵庫県西宮市）

● 実施結果と成果
・メンバー延904名と、活動に賛同して延299名のボランテイアが参加して、清掃や環境維持活動を行い、45Lごみ袋669袋、90Lゴミ袋1022袋を回収することが出来た。広く市民・利用者に憩いの場を提供でき、地域の宝として誇りを持ってもらえた。
・「浜辺であそぼ！里浜健康体操」親子環境学習を、6回開催し天候不良も多かったが延73名が参加。「海の生き物探し」アサリの水質浄化を学習する「アサリの紙芝居」「紙ひこうきづくり」「ゴミ拾い」「ストレッチ体操」など親子で楽しみながら環境について考える場が提供できた。
・香櫨園小学校3年生144名を2回、浜脇小学校3年生202名を2回、環境で前講座を実施し、海浜植物、浜辺の生き物や渡り鳥観察と国の史跡である西宮砲台について学習し、貴重な地域の自然環境を理解すると共に、環境維持について学び、自宅での広がりが期待できる。
・県立海洋体育館からカヌー環境親子体験教室に、講師他3名の派遣要請を受け、浜の価値と環境維持活動の意義について理解してもらえた。
・兵庫県阪神南地域ビジョン委員会が開催した「エコなまちづくり」シンポジュームに、基調講演のあと西宮市を代表して活動報告を行った。チーム活動が地元自治体等に認知されている事が多くの方にアピール出来、今後のボランテイア参加に繋がる。

（助成額：１２.１万円）