活動の概要

● 趣　旨
地域住民及び子どもたちにモツゴの稚魚の育成に取り組んでもらうことにより、地域を流れる川とそこに生息する生物に親しみを持ってもらい、川を大切にしようという意識を育みます。また、川へのモツゴのぼりの展示、啓発活動、環境美化清掃活動を実施することで川への関心を高め、美しい河川環境・景観の創造をめざします。
● 内　容
（１）モツゴの育成・放流事業
・モツゴの稚魚を地元小学校の児童に育成してもらい、故郷の川へ放流する取り組みです。
・公募で集まった「モツゴの里親さん」、町会、小学校、郵便局、区役所と一緒にモツゴの稚魚の育成に取組みました。
・９月に「モツゴの里親さん説明会」を開催し、モツゴの飼い方やこの活動の目的などを説明しました。
・もう少し飼い続けたいと言う声があったことから、今年度は放流イベントを行わず、引き続き成長を観察していきます。

（２）モツゴのぼりの制作・展示
・モツゴをモチーフにした「のぼり」を制作し、川に展示する取り組みです。モツゴのぼりは、長さ５０センチ程度の大きさで、形作った布にカラーマジックや布絵の具で色や絵を描きます。
・今年度は、地域のイベントに併せて制作のワークショップを行ないました。８月の「東成区民まつり」、１０月の「みどりばし文化祭」、１１月の「ひがしなりしぜんふれあいフェスタ」で開催。また、小学校に協力してもらい、「放課後いきいき教室」の子どもたちにモツゴのぼりに絵を描いてもらいました。
・みんなで制作したモツゴのぼりは、５月と１１月に平野川と平野川分水路に展示しました。

（３）河川へのポイ捨て防止の標語看板の制作・設置
・川へのポイ捨て防止の標語を書いた看板を制作し、川の護岸へ設置する取り組みです。河川管理者の大阪府や警察、区役所の協力を得て川の護岸に設置できる状態になりました。（４月中に設置を予定しています。）

（４）平野川沿岸の清掃活動
・環境美化の取り組みとし河川沿岸の清掃を実施しました。今回試験的に始めたところ、それを見ていた流域の住民も一緒にやろうという声があり、今後定期的に実施していきます。大阪府や大阪市と協定を結び、連携の仕組みもできました。

● 実施日
内容のとおり
● 実施場所
（エリア：大阪府大阪市東成区内　対象：平野川・平野川分水路）
● 実施結果と成果
（１）「モツゴの里親さん」、地域町会、小学校、郵便局、区役所と協力してモツゴの稚魚の育成を行ないました。この取り組みにより、地域の住民に、地元に流れる川とそこに生息する生物に親しみを持ってもらう機会を作りました。

（２）モツゴのぼりを約３００匹制作し、展示しました。普段はあまり美しくない川にカラフルなモツゴのぼりで彩ることで、美しい川の景観を作るとともに、地域の住民に、川への関心を高めました。

（３）ポイ捨て防止の看板は、約５０枚制作しました。制作や設置の過程で、地域町会や大阪府・大阪市などと協力体制が出来ました。

（４）清掃は、11月と３月の２回、場所は平野川玉津橋～入船橋間で実施し、その実績を認められ大阪府から「アドプトリバー」団体の認定を受けました。清掃は流域の町会や住民の協力が得られました。

（助成額：１５万円）

● 今後の活動（予定）
（１）引き続きモツゴの育成を通じて、川と生物を大切にすることの啓発に繋げていきます。
（２）モツゴのぼりの制作を上流域・下流域へ広めていきます。各地で作ったモツゴのぼりを、各地で開催するイベントに併せて展示し、川への関心を高めます。
（３）一部エリアで展示する啓発看板設置を、エリアを拡大して実施していきます。制作及び設置にあたっては、流域の町会や住民と連携して進めます。
（４）試験的に始めた河川沿岸清掃を定期開催していきます。地域住民に情報発信することで、より多くの清掃参加者を増やし、河川美化の意識を高めます。