活動の概要

● 趣　旨
　市民の目で足元の海を継続的に見つめ、環境への関心を喚起するとともに、生態系の視点から環境変化を監視していく。
● 内　容
生物には全く素人でも気軽に参加できる定点での継続的な調査観察。
瀬戸内沿岸各地を対象として、5月から10月にかけての大潮の日の潮間帯で調査観察。
指標生物は干潟ではアサリ、岩礁帯ではカメノテ、イボニシの個体数を計測する。
● 実施日
平成１９年１０月１日～平成２０年３月３１日
● 実施場所
瀬戸内海沿岸（１１府県）の干潟や岩礁帯
　この19年助成では、始期が10月1日からで、調査自体への助成金運用はごく限られ、02年からの調査活動の報告書作成とその配布費用として利用させていただいた。

● 実施結果と成果
　2002年から瀬戸内海沿岸潮間帯の海岸生物調査を毎年実施している。03年度から07年まで毎年、沿岸各地の市民・市民団体・生協などの協力を得て、瀬戸内海沿岸の約100ヶ所の定点で海岸生物調査を実施できている。
　07年10月には、02年より06年までの過去5年間の調査を取りまとめ、「2002～06年　瀬戸内海沿岸の海岸生物調査報告書」を発刊することができた。
　2007年度KJB基金助成はもっぱら、報告書印刷費一部負担、報告書の配送費と08年度の海岸生物調査のための会議出席者交通費の半額負担に利用させて頂いた。報告書は800部作成し、約600部を生物調査に協力頂いた個人・団体と瀬戸内海の環境問題に取り組む学者・研究者・専門家に配送し、一部は10月末に直接、国会議員会館を訪ね、瀬戸内海沿岸選出の国会議員にも届けた。様々な分野の方から高い評価を受けている。

上の写真：2007.10.8 岡山県倉敷市
水島地域環境再生財団の協力で事前の環境講座のあと、塩生海岸（岩礁帯）で海岸生物定点調査実施

（助成額：１８万円）