瀬戸内海の概況

   瀬戸内海は、本州、九州、四国の3つの島に囲まれ、日本で最も大きい閉鎖性海域であり、広さ23,000km2、海岸線総延長6,900km、容量8,800億m3、平均深さ38mの浅い海域で、1,000程度の小さな島々が点在し、紀伊水道、豊後水道、響灘で外海に接している。平均気温は15℃、年間降水量は1,000〜1,600mmで温暖な気候である。
 瀬戸内海沿岸地域は日本の全人口(130百万人)の24%にあたる30百万人が、日本の面積(380,000 km2)の12%にあたる面積(47,000 km2)に住んでいる。
 瀬戸内海は労働力、気候、地理条件から考えて、鉄鋼を中心とした重化学工業、石油化学産業の立地に適した地域であり、1960年代の高度経済成長を支える役割を果たした。
 このため、鉄鋼業の約50%、石油化学産業の約40%、パルプ産業の約30%が現在も瀬戸内海に依存している。
 古くから、海運は瀬戸内海において重要な位置を占めており、国内の取扱貨物量の約1/2を扱っており、多数の貨物船が狭い海を行き来している。
 一方、漁業が盛んな海域で年間270,000トンの漁獲生産量と320,000トンの養殖生産高がある。
 昭和40年と比較すると漁獲生産高はあまり変わらないが、養殖生産高は約2倍である。工業用地造成などで埋立てによる浅場が減少したため、あさりなどの収穫が1/4程度と激減していることも注目すべきことである。


 

 
瀬戸内海の漁獲量の推移
 
瀬戸内海と紀伊水道の潮の干満によって海面に1.3mもの落差ができる鳴門海峡。

     
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