| 議事録 |
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21世紀の新たな瀬戸内海の環境保全・修復・創造 |
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| 過去・現在そして未来の瀬戸内海 ●事務局 おはようございます。定刻となりましたので、ただいまから瀬戸内海セッションを開催させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 洞海湾を「命ある海」へ ●井上正治氏(北九州市環境局環境保全部長) 自治体からの参加者は私一人ですので、まず瀬戸内海環境保全知事・市長会議についてご紹介します。この会議は、瀕死の海と言われました瀬戸内海を蘇生させ、美しい自然と人との共生の場として将来の世代に受け継いでいくため、昭和46年(1971)に沿岸の11府県と幾つかの市で設立されました。設立当初に取り決めた「瀬戸内海環境保全憲章」は沿岸の自治団体に深い感銘を与えるとともに連帯の機運を高め、住民の実践活動につながりました。また、昭和48年(1973)には、この会議の国への働きかけによって瀬戸内の臨時措置法が制定され、その後、恒久法である特別措置法へと進展しています。このように、この会議は瀬戸内海の環境保全に大きな貢献をしたものと考えています。さて、北九州市は瀬戸内海水域の一番西の果てに位置しています。今日は北九州市の水域のうち1960年代、海域の水質ワースト3にランク付けされた洞海湾の水質改善について述べたいと思います。 洞海湾は、戦後日本の4大工業地帯の一つであった北九州工業地帯に取り囲まれた奥行き10km 、幅1km の細長い湾です。昭和34年(1959)以降、工場排水などで水質汚染が進み、生物が全く住めない死の海と呼ばれました。この洞海湾の水質改善は、当時、大気環境の改善とともに市政の最重要課題の1つでした。しかし現在の洞海湾は、100種類以上の魚介類が住み、500種類以上の生物層が認められる命ある海に戻っています。これは主に3つの水質改善対策の結果です。1つは法令による工場排水規制、2つ目は公共下水道の整備、3つ目は湾内に堆積したヘドロの浚渫です。 洞海湾に排出する工場からのCOD負荷量は、昭和44年(1969)当時、1日当たり約230 トンでしたが、排水規制後、現在では10トン以下に削減されています。昭和39年(1964)に本格的に開始した下水処理も、平成12年(2000)度末には公共下水道普及率が97.5%までになり、生活排水による汚濁負荷も削減されました。 ヘドロの浚渫は昭和49年(1974)から昭和51年(1976)3年間に、18億円をかけて湾内の総量480万m3のうち35万m3を除去しました。学識経験者も含む研究会で、洞海湾の水質改善のためには有害物質を多量に含有したヘドロの浚渫が欠かせないという結論が出され、ていた水銀に着目し、水銀含有量30ppm以上のヘドロについて特殊な工法を用いて浚渫したものです。このような対策で洞海湾の水質は劇的に改善されました。本日配布している「人の地球と次の世代のために」という北九州市の環境国際協力のパンフレットに、水質改善の経年変化を掲載しておりますので、ご覧ください。 水質改善された洞海湾では、現在、下水処理場の放流水を用いたビオトープやムラサキイガイによる海中ビオトープの創造を試み、市民の憩いの場や環境教育の材料となっております。しかし残された課題もあります。富栄養化が進み、プランクトンの数で見ると、常に赤潮状態といって過言ではありません。また、貧酸素水塊も出現しています。リンはともかく、窒素に関してはまだ環境基準に適合していません。このため数年前から窒素削減対策を進め、かなりの成果を上げていますが、今後も環境基準達成を目標に、さらに対策を進めたいと思っています。 ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 流域単位で水質を守る「流総計画」
●尾崎正明氏(国土交通省近畿地方整備局建政部都市調整官) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
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「瀬戸内法」というユニークな法律 ●柴垣泰介氏(環境省水環境部閉鎖性海域対策室長) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 産業界の環境保全の責任
●平山孝信氏(関西電力滑ツ境技術グループチーフマネジャー部長) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 現状認識と教育が不十分 ●金子信義氏(山口県漁業協同組合連合会専務理事) すべての排水は、海に流れてきます。その海で生活をする漁業者の立場から申し上げたいと思います。従前、非常に豊かな宝の海であった瀬戸内海が、その生態系が破壊された海へと変貌してきたことをまず現状認識していただきたいと思います。海面漁業の生産量を見ましても、昭和60 年(1985)の49万トンをピークに非常に低いレベルで23万〜26万トン程度に落ち込んできています。その中で、最近は栽培漁業として種苗放流をやっていますが、それらの魚種は比較的安定した生産を行っています。ところが、底魚類や貝類、特に小型エビ、イカナゴ等大型魚類の餌となるような小型魚の漁獲量が総体的に減少しているのです。環境の変化による影響を受けやすい小さな魚の再生が困難となっているのではないかと思うのです。 先ほどから、いろいろな対策の発表がなされましたが、我々から見れば、縦割り行政で連携が不十分です。COD の排水規制はそれなりの効果は出ているものの、見た目だけの、特に景観中心の環境整備が主体で、生態系の回復や食料の再生産の場である海が果たす機能に対する現状認識と、それに伴う教育が十分でなかったのではないか、と思うのです。 ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 不足していた生態系保全対策
●阿部悦子氏(環瀬戸内海会議代表(愛媛県議会議員)) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 心がけキャンペーンに終始
●薦田直紀氏((財)広島県環境保健協会地域活動支援センター長) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 環境と共生する港湾「エコポート」
●福田幸司氏(国土交通省近畿地方整備局港湾空港部長) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 幅広い参加と連携を推進
●柴垣泰介氏(環境省水環境部閉鎖性海域対策室長) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 関係者のコンセンサスが必要
●平山孝信氏(関西電力滑ツ境技術グループチーフマネジャー部長) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 「漁業用水」の確保を
●金子信義氏(山口県漁業協同組合連合会専務理事) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 環境教育の「さしすせそ」
●薦田直紀氏((財)広島県環境保健協会地域活動支援センター長) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| 瀬戸内海の歴史と文化と自然
●白幡洋三郎氏(国際日本文化研究センター教授) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| ガヴァナンスの観点から見たチェサピーク湾の保全活動
●ジェーン・ニシダ氏(メリーランド州環境省長官) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
| ゼロエミッション社会構築の実験場
●岡市友利氏(瀬戸内海研究会議会長) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) |
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(休憩)
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| 管理型漁業の推進 ●コーディネーター(櫻井正昭氏) それでは、総括のセッションに入りたいと思います。実は、セッション参加者のコメントをいただきましたところ、我々の想像を超える多数にのぼりました。3 〜4つのコメントをいただいてそれを紹介するシナリオだったわけですが、大変膨大な数になってしまいましたので、私と柳先生との間でまとめながらご報告をさせていただくことにします。円卓参加者に対するご質問が幾つかありますので、そちらから先にお答えをいただきたいと思います。 特に多かったのが、漁連の金子さんに対する質問です。漁獲高が減っているということですが、魚のとり過ぎではないか。もう少し資源保護の観点が重要ではないかということとか、あるいは天然魚の漁獲高は減少傾向と言うけれど、養殖はどうなっているのか、などというご質問がありますので、海とお魚という観点で質問に答えていただければと思います。 ●金子信義氏(山口県漁業協同組合連合会専務理事) |
| 企業の所有する遊休地の活用
●コーディネーター(櫻井正昭氏) ●平山孝信氏(関西電力滑ツ境技術グループチーフマネジャー) |
| 住民参加の新しい港湾づくり
●コーディネーター(櫻井正昭氏) ●福田幸司氏(国土交通省近畿地方整備局港湾空港部長) |
| 下水道整備の今後の課題
●コーディネーター(櫻井正昭氏) ●尾崎正明氏(国土交通省近畿地方整備局建政部都市調整官) ●コーディネーター(櫻井正昭氏) ●尾崎正明氏(国土交通省近畿地方整備局建政部都市調整官) |
| 総量規制の意味
●コーディネーター(櫻井正昭氏) ●柴垣泰介氏(環境省水環境部閉鎖性海域対策室長) |
| 今後の瀬戸内海の保全に向けて
●コーディネーター(櫻井正昭氏) ●金子信義氏(山口県漁業協同組合連合会専務理事) ●薦田直紀氏((財)広島県環境保健協会地域活動支援センター長) ●阿部悦子氏(環瀬戸内海会議代表(愛媛県議会議員) ●井上正治氏(北九州市環境局環境保全部長) ●ジェーン・ニシダ氏(メリーランド州環境省長官) ●柴垣泰介氏(環境省水環境部閉鎖性海域対策室長) |