活動の概要

● 趣　旨
近畿圏の就学児童を対象とした生物多様性と自然環境保全意識の啓発のための学習ツールの制作と配布
● 内　容
源流部から里山、郊外から市街地、河口域から海岸までに生息する代表的な生物を連続的な配置で大型ポスターに掲載。特に小学校・就学児童の感性に直接、視覚的にメッセージを送る効果を求め、自分たちが生活している地域と自然の豊かさや大切さを感覚的に理解してもらえ、水環境や生物多様性に感心をもってもらう事を目的とする。
● 実施日
平成25年7月1日～26年3月2日
● 実施場所
当事務局にて希望する団体へ必要部数を渡し、配布と掲示を依頼。（大阪府／県／市／町／村）大阪市天王寺動物園・大阪市自然史博物館・高槻市芥川緑地資料館・国土交通省近畿地方整備局・独立行政法人河川財団・淀川河川事務所・大阪工業大学・近畿大学・京都大学フィールド研究所・東京大学大学院・岐阜大学環境科学部・大阪コミュニケーションアート専門学校・名古屋市環境局・日本利水学会など。

● 実施結果と成果
ポスター完成後、関係各位およびネットワークのメーリングリストにて配布趣旨と案内を発表し、平成25年10月から事業終了期間までに予定数の80％を配布、残数は、平成26年度の自主事業・ワークショップにて小中学校を中心に配布予定とした。
陸水をテーマとした生態系イメージがよく伝わると、交流施設や自治体の環境関連部署からも評価された。特に小学生には人気が高く、里山から里海まで、水が生態系をつないでいること、生物多様性について感覚で理解させる効果が高かった。配布依頼した先々は、イベントや機会を活用し、要所で配布し続けているようで、事業期間後も効果を得られると予測している。
Ｂ１サイズのポスターは個人宅には不向きなサイズであるが公的施設や自治体施設では、その面積の大きさが効果的であった。(以前に採択された魚類ポスターと同じく好評)。

（助成額：25万円）

● 今後の活動（予定）
26年度は既に年度内プロジェクトとして、陸水生態系の塗り絵図鑑が始動しており、淀川河川公園の新規事業と平行しながら行政・自治体との協働ならびに委託事業を行う関係から、新規の展開はしばらく休止し、来年度からの事業展開をじっくりと構築する年とし、平成27年度からを目標に里山から里海への生態系・生物多様性と連続性をテーマに、環境保全を訴求できる事業へとつなげたい。