活動の概要

● 趣　旨
全国的に水生動物の棲家が少なくなり、特に里地、里山での状況は深刻な状況です。当会では継続して放置林の手入れと昔ながらの「くろがり」と呼ばれる山裾刈りを行い、環境の改善維持に取り組んでいます。多くの親子の参加者が、調査を楽しむとともに実態を知って、保護の必要性を感じていただければと思います。
● 内　容
募集した親子を対象に「みんなで　いかそう　ビオトープ」を毎月実施しました。今回は、子ども22名、大人18名、計44名の申し込みがありました。大小20の池の「ビオトープ池」と復活した溜池と小川、田んぼ、草原を主なフィールドとして、水生動物と昆虫などの調査をしました。先生とフィールドを回り、「どのような場所にどのような生き物がいるのか」の視点から、捕虫網と水網を使い、捕獲して調査しています。同時に先生が生き物の抽出を行ないデータ補完をしています。子どもたちが見つけた好きな生き物を描く「生き物図鑑づくり」を2012年から始め、今年も継続しました。
● 実施日
平成25年4月20日、5月19日、6月15日
7月21日、8月17日、9月22日、10月19日
11月17日、12月22日
平成26年2月22日、3月16日

● 実施場所
奈良県桜井市
● 実施結果と成果
平成26年1月は雪の影響で道路が凍結し、やむなく中止にしました。昨年同様、活動に熱心な親子が多く、参加人数が124名から137名と増加しました。昨年から始めた「生き物調査」と「生き物図鑑づくり」も楽しいようです。先生は熱心で、昆虫などの生き物がどのような場所にいるのか、どのように捕まえるのか、標本の作り方なども詳しく教えていただいています。助成していただいた、ウェーダー（防水つなぎ服）、水網、捕虫網はたいへん役立っています。観察だけではなく、環境を守るために、池の泥上げもがんばってくれます。「生き物調査」の結果を示す「フィールド地図」も描きましたが、ぜひともこの地図へ多くの生き物を書き加えたい物です。
体験していただいた皆さんが、笑顔で帰って行かれるので、大きな手ごたえを感じています。

（助成額：27万円）