23-10
KJB瀬戸内基金・フィリップモリスジャパン株式会社
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活動名称
飛鳥川育みプロジェクト (奈良県)
団体名称
NPO法人 ASUKA自然塾
連絡先
TEL:0744-54-2647
FAX:0744-54-2627
Email:ma-chin@msg.biglobe.ne.jp
URL
写真

活動の概要

● 趣 旨
 活動地域は、史跡・遺跡と住宅地が混在しており、街づくりについては開発か保存かで度々議論されている。橿原市・明日香村は、世界文化遺産への登録を目標に地域の歴史的景観・生態系と住民生活の調和のとれた街づくりを目指している。我々は、ゲンジボタルやその餌となるカワニナの生息環境が人間生活に近いと考えている.そこでゲンジボタルをキーワードに飛鳥川にホタルを再生し河川生態系・歴史的景観と人間生活の共生できる街を目指す.
● 内 容
 奈良県は飛鳥川上流の栢森(かやのもり)から稲渕(いなぶち)にかけて「神奈備の郷」(かんなびのさと)と称して,遊水池(上池と下池)を造成することを決めすでに工事が行われている.地域自治会や下流自治体(橿原市)は,飛鳥川から農業用水と上水を採取しており河川の治水と利水を考えた場合,遊水池の造成は年間を通してコンスタントに水量が供給されるメリトがある.しかし,工事区間は飛鳥時代の歴史的景観と自然生態系を留める地域として観光資源や環境学習のフィールドとして活用されている.特に,地元明日香村は工事区域に生息するゲンジボタルを村の天然記念物としてアスカボタルと命名している.同様に奈良県も県の水源100選に選定している.
 我々は,今回の工事(平成22年〜25年予定)により工事区間流域に生息・自生するすべての動植物を採集し上流部や下流部に,それらの動植物を移植するビオトープを制作し工事が終了するまで飼育・栽培する.そして,工事終了後上池・下池に移植する提案を地元自治会と共に奈良県に提案し合意を得た.以上の背景に基づき県はビオトープの造成を行い,我々NPOと地元自治会は工事前後の移植活動を行うことになった.
 そこで,我々は日本の故郷として多くの人達に愛されている飛鳥川でのこの活動を,地域住民はもとよりより多くの人達に広く周知し,生態系の保護・歴史的景観の保護と人間生活の調和がとれた川づくりとなるよう活動の参加者をつのり参加体験がたの環境学習フィールド学習として構築する.
● 実施日
平成23年4月1日〜平成24年3月31日
● 実施場所
飛鳥川(明日香村栢森・稲渕、橿原市田中町)
● 実施結果と成果
 行政・地域・学校・地元企業や観光客などの多くの人達が歴史的景観や生態系に興味や関心を持ち,私たち人間生活との接点やそれらとの共生を実感でき明日へつづく持続可能な活動を組み立てることができた。ビオトープの構築はまだまだ途中段階だが、人が手を加えて観察の出来る学習フィールドの広がりを今後に期待します

(助成額:15万円)

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