活動の概要

● 趣　旨
海岸漂着物の収集作業を、島民と島の外から来られた人々と共同作業で実施し、これを通じて藍島に残る伝統文化や自然を参加者の五感で確認してもらう。また島民と市民・大学・博物館などが連携して、藍島をより多くの人に知ってもらうための各取り組みを行っていく。
● 内　容
藍島外部からの一般参加者には、海岸清掃を行ってもらうだけでなく、藍島の風土や歴史を楽しんで帰ってもらうために、歴史と環境学習を兼ねたツアー・イベント企画として公募する。藍島の歴史と自然についての解説は博物館学芸員が担当し、ツアー全体のお世話係として観光ビジネスを専攻する大学生とNPOとが担当する。
● 実施日
平成２１年７月５日（日）、８月２４日（月）、
８月３０日（日）、１１月２２日（日）
● 実施場所
小倉北区藍島の海岸部を中心とした全域
（福岡県　北九州市）

● 実施結果と成果
　７月５日は115名、８月30日は70名、11月22日は100名の参加者（一般大人・子ども、企業の有志グループ、障碍者支援団体、大学生、中学校ボランティア部、小学校）で海岸清掃活動を行い、合計３日間でゴミ袋260袋分の漂着物および、流木280kg、ポリ缶13個、発泡スチロール11個を回収した。また、８月24日は「藍島を知る一日」として、一般公募の120名で自然や歴史の観察・調査会を実施し、藍島の風土や歴史を周知させると同時に環境への関心を高める啓発活動をおこなった。
　海岸線の漂着ゴミを収集することにより、島内美化及び周辺海域の自然環境保全の一端を担えたと思う。また、藍島の歴史と環境学習を兼ねた日帰りツアーイベントとして実施することで、参加者たちに楽しみ、学びながら清掃活動に参加できる時間を提供できた。繰り返し参加していただける方も増え、定着した活動になりつつある。

（助成額：３５万円）