- 活動名称
- 瀬戸内海流入河川(香川県)における水生生物調査と
その成果を生かした絶滅危惧水生生物保全活動 (香川県)
活動の概要
● 趣 旨
香川県における瀬戸内海流入河川に生息する絶滅寸前のニッポンバラタナゴ(絶滅危惧TA類)をはじめとする種々の水生生物の生息状況を、香川県立高松工芸高等学校環境研究同好会と協力して調査し、その成果を生かして、一般市民へ自然との共生についての普及啓発を行い、さらには実践的な保全活動に取り組む。
● 内 容
1.水生生物調査
2.保全・再生活動
3.成果発表
● 実施日
平成21年4月18日(土)、19日(日)、
5月2日(土)〜6日(水)、23日(土)〜24日(日)、
6月13日(土)〜14日(日)、
7月12日(日)、26日(日)、
8月17日(月)〜18日(火)、
9月20日(日)〜21日(月)、
11月3日(火)、14日(土)〜15日(日)
平成22年1月9日(土)〜10日(日)
● 実施場所
春日川、新川、鴨部川 (香川県)
● 実施結果と成果
春日川水系、新川水系、鴨部川水系を主とする水生生物調査には、上記実施日に述べ87名の参加がありました。調査ではカワバタモロコ(絶滅危惧TB類)の新たな生息地が見つかり、系統保存を目的とした保護増殖活動を展開しました。約100匹からスタートした保護増殖は、現在1000匹オーダーの増加が認められ、外来種侵入等による絶滅の危機回避に大きく貢献しています。あわせて、平成15年度より行っているニッポンバラタナゴ(絶滅危惧TA類)の保護活動も順調に継続でき、今年度も保護観察池で約10000匹の再生産が確認できました。昨年に引き続き、再生産サイクルのメカニズム解明や周辺の水生生物との関係の調査、周辺地域の生息調査を行っています。
これらの活動成果は、2010年2月20日に徳島で開催された「生物多様性国内対話 in 徳島・香川」、3月6日に大阪で開催された「ニッポンバラタナゴ・シンポジュウム in 八尾」にて発表し、多くの一般市民の関心を集めました。
(助成額:10万円)