- 活動名称
- 椹野川河口域・干潟自然再生、人手耕耘事業 (山口県)
活動の概要
● 趣 旨
椹野川河口域・干潟では、平成16年8月に自然再生協議会を設立し、いわゆる「里海の再生」を目標に、悪化した自然環境の再生に取り組んでいる。
平成17年度以降、椹野川河口域・干潟のうち南潟では、干潟生物の生息環境改善を目的に、地域住民による干潟耕耘作業に取り組んでおり、環境改善とともに、自然再生活動の啓発や干潟生物とのふれあいの場をもたらしている。
平成19年度に設置した被覆網の下では、漁獲サイズのアサリが多数生息するようになるなど、里海再生に向けた手応えが現れ始めている。
この成果を確実に定着させるために、活動を継続し、効果の高い被覆網の設置面積の増加を図る。
● 内 容
椹野川河口干潟(南潟)50m×60mの区画を耕耘し、耕耘した区域に、新たに被覆網を設置し干潟生物の生息環境の改善を図った。
作業に際し、主に子供たちを対象とした「干潟の生物観察会」を実施した。
また、作業後に、アサリ掘りを行い、干潟環境の保全と、自然再生活動の啓発を図った。
● 実施日
平成21年4月25日(土)
● 実施場所
山口県山口市秋穂二島
● 実施結果と成果
(1)干潟耕耘作業
普段立ち入ることのない椹野川河口域・干潟で、干潟や生息する生物とふれあう機会を提供することができた。
参加者は、干潟が多くの生物の生息場所であり自然環境保全上、重要な場所であることを認識した。
被覆網設置面積を拡大したことで来年以降の活動拡大につなげることができた。
(2)干潟の生物観察会
生物観察会に参加した小学生以下の子供達は、干潟に生息する生き物を捕獲、観察し、干潟が多くの生物が生息する場所であることを認識し、干潟の生物に親しんだ。
(3)アサリ掘り
平成16年から取り組んできた干潟耕耘作業でおり、アサリを干潟再生の指標としているが、これまでは、漁獲サイズまで成長しなかった。しかし、被覆網の設置のより、食害防止等が図られ、あさりは順調に成長し、今回、初めて漁獲することができた。
(助成額:12万円)